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髪の毛の艶を出す習慣と食べ物は?40代男性のパサつき対策と遺伝の関係

髪の毛の艶は、表面のキューティクルが整って光がそろって反射すると生まれます。艶を出す近道は、洗い方・乾かし方・カラーの頻度を見直すこと。食べ物は髪の材料不足を防ぐ土台として整えます。

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Business Athlete 編集部
洗面台に置かれたドライヤーと畳んだタオル、目の粗いくし。髪の艶を守る毎日の手入れ道具

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Key Pointsこの記事の要点

  1. 髪の艶は表面のキューティクルが整い、光がそろって反射することで生まれる。まず傷めないことが近道
  2. シャンプーは頭皮、コンディショナーは毛先。濡れたまま放置せず、離して動かしながらドライヤーで乾かす
  3. 特定の食べ物で艶が出る根拠はない。たんぱく質を毎食とり、極端な食事制限を避けて材料不足を防ぐ
目次7
  1. 髪の艶がなくなるのはなぜ?原因は「表面の傷み」と「髪の細さ」
  2. 艶を守る洗い方は?シャンプーは頭皮、コンディショナーは毛先
  3. 乾かし方で艶は変わる?自然乾燥より「離して動かすドライヤー」
  4. 艶のために減らしたい習慣は?カラー・アイロン・寝る前の濡れ髪
  5. 艶を出す食べ物はある?「材料不足を防ぐ」が正しい考え方
  6. 生まれつき艶がないのは遺伝?髪質の違いと付き合い方
  7. 今日からやること

髪の毛の艶は、髪の表面を覆うキューティクルがなめらかに整い、光がそろって反射するときに生まれます。艶を出す一番の近道は、表面を傷めないことです。具体的には洗い方、乾かし方、カラーやヘアアイロンの頻度を見直します。食べ物は髪の材料を切らさないための土台で、特定の食品で艶が出ると言える根拠はありません。

髪の艶がなくなるのはなぜ?原因は「表面の傷み」と「髪の細さ」

髪の表面は、うろこ状の薄い層(キューティクル)が重なってできています。この層がそろっていると光が均一に反射し、艶に見えます。逆に、層がめくれたり欠けたりすると光が乱反射し、パサついて見えます。

キューティクルを傷める主な原因は次の3つです。

原因髪に起きること見直すポイント
カラー・ブリーチ・パーマ薬剤で表面の脂質や結合が失われる頻度を空ける、根元だけ染める
熱(アイロン・高温の風)表面が傷み、温度が高いほど損傷が増える近づけすぎない、当てすぎない
摩擦(濡れた髪をこする)濡れた髪は伸びやすく切れやすいタオルは押さえる、濡れたまま寝ない

髪の化粧品に関する総説では、アルカリ性のカラー剤が表面の脂質を取り除き、髪が水を吸いやすい状態になることが示されています。濡れた髪は乾いた髪より伸びやすく、強く引っぱると元に戻らない変化が起きることもわかっています。

もう一つの原因は年齢です。日本皮膚科学会は、中年期の男性では髪が細く短くなることがあると説明しています。細い髪はハリが出にくく、同じ手入れでも艶が見えにくくなります。

たとえば、白髪染めを始めてから「髪がパサつくようになった」と感じる40代男性は少なくありません。カラーの有無は、それだけ髪の表面の状態に差を生みます。

艶と「テカリ」は別物。40代男性が気をつけたい見え方

40代男性の場合、艶がないことより、皮脂やワックスによる「テカリ」が問題になることもあります。頭皮の皮脂や整髪料が髪の根元に残ると、髪がぺたっと束になり、脂っぽく光ります。これは表面が整った艶とは違い、清潔感を下げる光り方です。

見分け方は簡単です。朝のセット前に、乾いた髪を指でとかしてみてください。

  • 指通りがなめらかで、根元がふんわりしている:艶を出せる状態
  • 毛先が引っかかり、光に当てると白っぽく見える:表面の傷みによるパサつき
  • 根元がべたつき、指に脂がつく:皮脂や整髪料の洗い残し

パサつきなら傷みを減らす手入れを、べたつきなら洗い方とすすぎを見直します。同じ「艶がない」でも、対策は逆になります。

艶を守る洗い方は?シャンプーは頭皮、コンディショナーは毛先

洗い方で大事なのは、髪そのものをこすらないことです。前出の総説も、シャンプーは髪よりも頭皮に向けて使うものだと述べています。毛先の汚れは、頭皮を洗った泡が流れる程度で十分落ちます。

  1. 洗う前に乾いた状態でくしを通し、絡まりをほどく
  2. ぬるめのお湯で1〜2分、頭皮まで湿らせるように予洗いする
  3. シャンプーを手のひらで泡立て、頭皮を指の腹で洗う
  4. 泡が残らないよう、洗った時間より長めにすすぐ
  5. コンディショナーは毛先から中間につけ、頭皮は避けてよく流す

すすぎについては筆者の体験があります。以前テレビで、元美容師の方が「すすぎは自分が思っている4倍の時間をかけて」と話していました。それ以来すすぎに一番時間をかけるようにしたところ、乾かした後の手触りがはっきり変わりました。個人の体験ですが、洗い残しを減らす意味でも試す価値はあります。

コンディショナーは髪の表面をなめらかにし、指通りを良くして摩擦を減らすものです。頭皮につける必要はなく、残るとべたつきの原因になります。洗い方の全体像は「男性の正しい髪の洗い方」で詳しく解説しています。

よくある誤解 「シャンプーを使わない方が艶が出る」と考える人もいますが、皮脂やワックスはお湯だけでは落ちにくい汚れです。残った皮脂は髪をべたつかせ、艶とは違う光り方になります。

乾かし方で艶は変わる?自然乾燥より「離して動かすドライヤー」

短髪の男性は自然乾燥で済ませがちですが、艶を守るならドライヤーを使う方が無難です。韓国の研究グループは、髪の束を30日間洗っては乾かす実験をしました。乾かし方は自然乾燥と、距離・温度を変えたドライヤーの比較です。

結果は、ドライヤーの温度が高く距離が近いほど表面の傷みが増えました。一方で内部の傷みが見られたのは自然乾燥の束だけでした。研究者は、15cmほど離して動かしながら当てると、自然乾燥より傷みが少ないと結論づけています。乾くまで長く濡れていることが、髪の内部に負担をかけると考えられています。

乾かす手順は次のとおりです。

  1. タオルで頭皮を軽く押さえ、髪は挟んで水分を吸わせる(こすらない)
  2. 根元から乾かす。指で髪を持ち上げて風を入れる
  3. ドライヤーは15cmほど離し、一か所に当て続けない
  4. 8割ほど乾いたら温度を下げ、毛先は最後に軽く当てる

仕上げに冷風を使う人も多いですが、艶への効果を示した研究は限られます。それより、熱を当てすぎないことを優先してください。

ドライヤーを選ぶなら、温度を切り替えられること、風量が十分あることが基準になります。風量が多いほど乾く時間が短くなり、熱を当てる時間も減らせます。

艶のために減らしたい習慣は?カラー・アイロン・寝る前の濡れ髪

日本皮膚科学会は、抜け毛を防ぐ生活上の注意として、髪に負担のかかる髪型や極端に頻繁なカラーを避けるよう勧めています。艶を守る観点でも同じことが言えます。

40代になると白髪染めを始める人が増えます。全体を毎回染めると、すでに染めた部分にも薬剤がかかります。美容師に相談し、伸びた根元だけを染める方法や、間隔を空ける方法を検討しましょう。

そのほか、日常で見直したい習慣は次のとおりです。

  • 濡れたまま寝る(枕との摩擦で表面が傷みやすい)
  • 絡まった髪に力を入れてくしを通す(毛先からほどく)
  • ヘアアイロンを毎朝高温で使う(温度を下げ、回数を減らす)
  • 出張先でドライヤーを使わず自然乾燥にする

出張や会食で帰りが遅い日ほど、乾かさずに寝てしまいがちです。短髪なら3〜5分で乾くので、歯みがきと同じ「寝る前の必須作業」にしておくと続きます。

整髪料の使い方も見直したい点です。ワックスを毎日たっぷりつけ、夜の洗髪で落としきれずにいると、髪が重く脂っぽく見えます。整髪料は手のひらでよく伸ばし、毛先から少量ずつつけるのが基本です。つける量が減れば、夜に落とす手間も減ります。

髪型にも注意が必要です。髪を強く引っぱる髪型を長く続けると、生え際の毛が抜けやすくなることがあります。オールバックを毎日きつく固める人は、ときどき分け目や流す方向を変えてみてください。

艶を出す食べ物はある?「材料不足を防ぐ」が正しい考え方

髪はたんぱく質でできています。そのため、たんぱく質が慢性的に足りないと、髪の材料が不足します。日本皮膚科学会も、髪の新陳代謝には各種ビタミンやミネラルが関わるとして、バランスの良い食生活を勧めています。

ただし、特定の食べ物で艶が出るという研究はありません。ビタミンやミネラルと抜け毛に関する総説では、次のように整理されています。

  • 亜鉛・鉄・ビオチンなどが欠乏すると、抜け毛の原因になりうる
  • 欠乏していない人がサプリで補っても、髪が良くなる根拠は乏しい
  • ビタミンAやセレンのとりすぎは、かえって抜け毛の原因になりうる

つまり、ねらうのは「足りない状態をつくらない」ことです。

栄養素多く含む食品40代の取り入れ方
たんぱく質卵、魚、肉、大豆製品、乳製品朝食に卵か納豆、昼は主菜のある定食
亜鉛牡蠣、牛赤身肉、チーズ会食では魚介や赤身肉を選ぶ
鉄赤身肉、あさり、レバー麺類だけの昼食を減らす

筆者は毎朝、チーズを入れたオムレツを食べています。卵とチーズでたんぱく質がとれ、朝の5分で作れるので続けやすい組み合わせです。

注意したいのは極端な食事制限です。日本皮膚科学会は、極端なダイエットで毛の生え変わりが乱れ、抜け毛が増えることがあると説明しています。減量中もたんぱく質は削らないようにしましょう。栄養素の考え方は「40代男性に必要な栄養素」も参考になります。

生まれつき艶がないのは遺伝?髪質の違いと付き合い方

髪の太さや形には、遺伝の影響があります。日本皮膚科学会は、髪の主成分であるたんぱく質の設計図(遺伝子)が人によって少しずつ違うと説明しています。その違いが、直毛やくせ毛、太さの差として表れます。

くせ毛は髪の表面の向きがそろいにくく、直毛より光の反射がばらつきます。そのため艶が出にくく見えることがあります。これは手入れの失敗ではなく、髪の形の特徴です。

それでも、表面の傷みを減らせば見た目は変わります。くせ毛の人ほど、次の点を意識すると効果が出やすくなります。

  • 洗った後すぐ、根元から乾かす(濡れている時間を短くする)
  • 毛先にコンディショナーを使い、摩擦を減らす
  • 美容師に髪質を伝え、まとまりやすい長さや形に整えてもらう

美容院で相談したい3つのこと

髪質に合った手入れは、毎回髪に触れている美容師に聞くのが早道です。次の3つを伝えると、具体的な提案をもらいやすくなります。

  1. 艶がない、パサつく、べたつくなど、気になっている状態
  2. 白髪染めやカラーの頻度と、続けたいかどうか
  3. 朝のセットにかけられる時間と、使っている整髪料

40代は、仕事で人前に立つ機会が増える年代です。手入れに時間をかけられない前提で、乾かすだけでまとまる長さや形を相談するとよいでしょう。

受診の目安 髪が急に細く短くなった、抜け毛が明らかに増えた、まだらに抜けた部分がある。こうした場合は艶の問題ではなく、脱毛症が始まっている可能性があります。皮膚科で相談してください。40代の薄毛については「40代男性の薄毛対策」で詳しく解説しています。

今日からやること

  1. 今夜のシャンプーで、すすぎ時間を今までの2倍にする
  2. コンディショナーは毛先から中間だけにつけ、頭皮にはつけない
  3. 自然乾燥をやめ、ドライヤーを15cm離して根元から乾かす
  4. 白髪染めやカラーの間隔を、次回から少し空ける相談を美容師にする
  5. 朝食に卵か納豆を1品足し、たんぱく質を毎食とる

FAQよくある質問

Q髪の艶を出すのに一番効く食べ物は何ですか?

これを食べれば艶が出る、と言える食べ物はありません。髪はたんぱく質でできているため、肉・魚・卵・大豆製品を毎食どれか入れ、亜鉛や鉄が不足しないようにすることが土台になります。サプリで不足していない栄養を足しても、髪が良くなるという根拠は乏しいです。

Q自然乾燥とドライヤー、髪に優しいのはどちらですか?

研究では、髪から15cmほど離し、動かしながらドライヤーを当てた方が、自然乾燥より傷みが少ない結果でした。濡れた時間が長いこと自体が髪の内部に負担をかけると考えられています。近づけすぎ・当てすぎには注意してください。

Q生まれつき髪に艶がないのは遺伝ですか?

髪の太さや直毛・くせ毛といった性質は遺伝の影響を受けます。ただ、同じ髪質でも洗い方や乾かし方、カラーの頻度で表面の状態は変わります。生まれつきの髪質の範囲で艶を良くする余地は十分にあります。

Q最近急に髪が細くなり、艶もなくなりました。病気でしょうか?

40代男性で髪が細く短くなる場合は、男性型脱毛症(AGA)が始まっていることがあります。急に抜け毛が増えた、まだらに抜けた、だるさや体重の変化もある場合は、ほかの病気が隠れていることもあるため皮膚科で相談してください。

参考資料

  1. Hair Cosmetics: An Overview(International Journal of Trichology, 2015) Gavazzoni Dias MF/PubMed Central
  2. Hair Shaft Damage from Heat and Drying Time of Hair Dryer(Annals of Dermatology, 2011) Lee Y, et al./PubMed Central
  3. 皮膚科Q&A 脱毛症 Q2 年齢・人種などによる毛の質や濃さの違いはどうしてみられるのでしょうか? 日本皮膚科学会
  4. 皮膚科Q&A 脱毛症 Q18 抜け毛を防ぐ生活上の注意点はあるでしょうか? 日本皮膚科学会
  5. The Role of Vitamins and Minerals in Hair Loss: A Review(Dermatology and Therapy, 2019) Almohanna HM, et al./PubMed Central